すでに他の場所で暮らしている方が両親から実家を相続した場合、基本的には実家を売却します。
ところが、いざ実家を売却しようと思っても、どのような手順で売却手続きを進めれば良いか分からないケースが大半です。
そこで今回の記事では、実家を売却する手順を8つのステップで徹底解説します。
実家を相続したばかりの方はもちろん、今後いずれは実家を売却する予定の方も必見です。
手順1:相続登記を済ませる
実家を売却するには、売却したい方がご自身の名義で実家を所有している必要があります。
そこで相続により実家を取得したら、まずは相続登記を実施し、ご両親からご自身に不動産の名義を変更しなくてはいけません。
相続登記は、実家の所在地を管轄している法務局にて行います。
手続きを行うべき管轄の法務局に関しては、法務局の公式サイト内にある「管轄のご案内」から簡単に調べることができます。
参考:管轄のご案内 法務局
相続登記では、おもに以下の書類を提出する必要があります。
- 登記申請書
- 被相続人の出生〜死亡までの連続した戸籍
- 被相続人の住民票の除票
- 遺産分割協議書 (遺言書がない場合のみ)
ただし上記は一般的なケースであり、遺言書の有無など細かい条件によって必要な書類は異なります。
したがって、相続登記を実施する際にはかならず司法書士などの専門家にご相談するようにしましょう。
手順2:一括査定で実家がどのくらいの値段で売却できるかを知る
相続登記を終えた後は、実家がどのくらいの値段で売却できるかを知るために、不動産の一括査定を依頼するのが一般的です。
一括査定とは、複数の不動産会社に対して、どのくらいの値段で売却できるかを見積もりしてもらうことです。
「面倒だから一つの不動産会社に依頼しておけば良いのではないか」と思う方もいらっしゃるでしょう。
ですが不動産の価格算定の方法は多岐にわたるため、同じ不動産でも業者によって算定結果は大きく異なります。
また、業者側が保有している顧客の数や質、不動産営業のノウハウや経験などによっても、売却価格は大きく変わってきます。
したがって、一社のみに実家の査定や売却を依頼すると、本来の価格よりも安い値段で売却する事態になりかねません。
場合によっては、不動産会社によって数百万円も査定金額に違いが出ます。
実家を売却した後に後悔しないためにも、かならず一括査定に出して複数の不動産会社に見積もりをしてもらうようにしましょう。
不動産の一括査定をおこなう際には、一括査定のサービスを利用するのがオススメです。
一括査定サービスを利用すれば、物件情報を一度入力するだけで、複数の業者から見積もりを出してもらえます。
下記の記事にて、一括査定サービスを利用するメリットや選ぶポイントなどを解説していますので、こちらも参考にしてください。
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手順3:一括査定してくれた中から依頼する不動産会社を選ぶ
実家を一括査定に出すと、複数の不動産会社から「このくらいの値段で売却できますよ」という結果が送付されます。
基本的には、その中からもっとも高い値段を提示している不動産会社に、正式に不動産売買の依頼を行うのがベストです。
ただし、契約するために実際には売却できない値段を提示し、契約後に値段を下げるように強要してくる悪質な不動産会社も存在します。
したがって、値段だけでなく担当者との相性や誠実さなども考慮した上で、不動産会社を選ぶようにしましょう。
手順4:実家の売却活動を始める
不動産会社と正式に契約したら、実家の売却活動が正式に開始されます。
基本的には、査定金額とほぼ同じ金額で売却が開始されます。
ただし時間が経っても売却に至らない場合には、徐々に金額を下げるケースもあります。
なお実家の売却活動は、おもにチラシやホームページなどの媒体が用いられます。
こうした販売活動は、すべて不動産会社が代行してくれるため、特にご自身でお手続きする必要はありません。
ただし後々の内見に備えて、整理整頓や清掃を欠かさずに行い、実家を綺麗な状態に保っておくのがオススメです。
手順5:買い手候補の内覧に対応する
実家を売りに出してしばらくすると、購入に興味を持ってくれる買い手候補が出てきます。
無事買い手候補が現れたら、内覧(物件を実際に見ること)に対応する必要があります。
基本的には、不動産会社が当日買い手候補の対応にあたります。
ですが、実家を魅力的な物件に見せるために、売り手であるご自身でもいくつか行うべきことがあります。
具体的には下記の項目を実践すると、内覧時に実家を気に入ってもらえる可能性が高まります。
- 部屋の隅々まで綺麗にしておく
- 家に染み付いた匂いは消臭しておく
- すべての電気を付けられるようにしておく
- 無駄な物を減らしておく
優良な不動産会社ならば、上記のようなコツを実践した上で内覧に臨んでくれます。
万が一不動産会社が上記のような対応を行ってくれない場合は、ご自身で上記の対応を行うようにしましょう。
内覧で買い手が気にいってくれるかどうかで、実家を売却できるかどうかが決まります。
内覧で気に入ってもらえないと再び買い手探しに戻るので、面倒な整理整頓や清掃もしっかり行いましょう。
手順6:買い手との条件交渉
内覧で実家の購入に興味を持ってくれた相手がいたら、実際に条件交渉を行います。
最初からご自身の希望を全面的に飲んでくれれば問題ありません。
ですが、買い手から値下げ交渉をされる可能性は十分考えられます。
仮に値下げ交渉に応じなかった場合、また一から買い手探しや内覧を行う必要が出てきます。
かといって相手の値下げ交渉に全面的に応じてしまうと、満足できる値段で売却できない可能性があります。
したがって、「周辺物件の相場を下回るような値下げには応じない」とか「○%までの値下げには応じる」といったルールをあらかじめ設定しておくのがオススメです。
そうすれば、当日の交渉で失敗するリスクを減らせるでしょう。
手順7:売買契約を締結する
ご自身と買い手の間で合意できれば、実家の売買契約を締結します。
基本的には不動産業者が契約書の中身を作成するため、後々になって大きなトラブルに発展するリスクは小さいです。
ただし、万が一トラブルが生じると責任を被るのはご自身です。
したがって、不動産業者に聞きながらでも良いので、契約書の内容はしっかり確認しておくのがオススメです。
手順8:実家の引き渡しと登記を実施する
売買契約を締結したら、実家を相手方に引き渡しします。
具体的には、実家の鍵や防犯カメラのリモコンなどを相手方に渡し、その対価として相手から現金を受領します。
引き渡しの手続きが完了したら、最後に実家の所有権を相手に移転させるために登記を実施します。
無事登記により所有権が買い手に移転したら、実家売却の手順はすべて完了となります。
実家売却の手順まとめ
一見すると難しい実家売却ですが、今回ご紹介したように手順自体は単純で明確です。
ただし実家売却の手順を一通り完了するまでには、大体1ヶ月から半年ほどかかります。
現金化するまでにかなりの時間がかかるため、売却を決意したら迅速に相続登記や一括査定の手続きを始めましょう。
なお実家を売却するときの一括査定では、「リビンマッチ 」というサービスがもっともオススメです。
下記記事にてリビンマッチの特徴や実際に利用した人の口コミ・評判をご紹介していますので、ぜひ参考にしてください!
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